Platonic love
「なーちゃん!あれ龍と悠斗じゃないっ?!」
この日私は晴香と
地元の小さなお祭りに来ていた。
30m程先の所に悠斗と悠斗の友達が2人見える。
1人は知らない子だった。
中学で出来た友達だろう。
もう1人は紛れもなく龍であった。
‥‥あ、龍だ。
「ねえ!龍がお祭り来てるって里奈に連絡してあげようよ♪」
そんな晴香の提案に私は
100%の力で賛成した訳じゃなかった。
しかし、里奈の恋を応援するつもりは
充分にあった。なんたって親友だ。
連絡してみた所、里奈は電話に出なかった。
里奈のことだからきっと寝てるのだろう。
里奈、こんな時に電話出ないなんて
勿体ないなあ‥‥。
などと思いつつ私は龍達がいる方向を
ぼーっと見つめていた。