幼なじみの四角形*
「さくら!」


「杏…?」


「よかった、」



神様はいつだって
あたしたちに
味方しない。



生きててよかった。
そう思うのに



周りを見渡したら



あたしの愛しい君は
いなくて



苦しさと愛しさが
混ざった涙が出た。



「さくら。優斗…。ジュース買いに行ってるから安心して?」


杏が優しくそう言った。


わかったのかな?



ガラガラッ



「………。さくら!」



愛しいよ。
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