猫相談室

 神社に戻った猫は境内の一角にクッションを置き、猫スペースを作った。
(はやく暖かい季節にならないかな)
うとうとしながら考える猫の耳にキツネの小さなこえが聞こえた。
(寒さがしのげたら冬も悪くはないさ。俺も少しは協力するよ)
 ふわり、と空気の層が体を包みこんだような感覚がした。
 猫は眠りにおちていった。 
< 21 / 39 >

この作品をシェア

pagetop