猫相談室
「だって恋愛って突撃あるのみ、でしょ?」
「パットンみたいだね」
少女は目を閉じ深くため息をついた。
「だから、すごくうれしいけど気持ちがドキドキして、どう答えていいかわからないの」
キツネはイライラしながら、見えざる姿を神社の屋根に横たえ猫と相談者の少女を見下ろしていた。
(だったらなぜ今こそ俺にお祈りしたりしない!ここは縁結びの神社だぞ!)
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