「じゃ、俺、今から準備するわ」


『え?早くない?』


「いや?だって明日だし」


『明日?!そんな早いの……?』


「まぁ、だいぶ前から決まってたんだけど、俺は今日、初めて社長から聞かされた」


『そうなんだ……』


俯くあたしの頭を、兄はまた優しく撫でた。


優衛のこの手好き。

暖かくて安心できる。


でも……

明日からそんなこともなくなるんだ………



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