花
「重度の人見知りだな」
はい。
よく言われます…
あたしを見下ろす男性。
とても背が高い…
優衛より高いかも。
うん。優衛はそんなに高くないし。
あたしよりは高いけど。
黒い髪。
キリッとした瞳。
顔は全部整っております…
関わりにくいです。
あたしがあんな美形と関わってよいのでしょうか…?
『いやいや駄目です』
「…何だ」
あれ?
口に出てた……
『いえ…何でも』
「…一応自己紹介しとくか。俺、葵 咲樹。24歳」
『えと……夏川 結奈です…15歳です』
「じゃ、荷物持って来い」