俺様王子と年上の姫

「えっ?」

振り向いたら
柚斗がいた

「なんで?」

柚斗が近づいて
秋山さんを突き放して
あたしを抱き寄せた

「俺の女」

そう言って
あたしの手を引っ張る

柚斗はすたすたと
歩いてしまう

「柚斗!」

そう言った瞬間

"ドンッ"

転んでしまった

そんなあたしを
見て柚斗は爆笑する

「ばかだろ!」

「うるさいなぁ」

あたしが立ち上がると

「怪我ないか?」

心配してくれる

「柚斗、ごめんね?」

自然と謝ってみた
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