俺様王子と年上の姫
とりあえず
あたしは仕事行かなきゃ
「ねぇ…柚斗あたし仕事行かなきゃ」
柚斗はあたしの
手をぎゅっとつかむ
「だめ…行ったら俺、死んじゃう」
上目使いで言われた
「…だめ、柚斗」
「じゃあ、休んで」
柚斗が苦しそうに言う
「しょうがないか」
あたしは会社に
電話をかけた
「…すいません」
電話を切るあたし
柚斗に近づくと
汗をかいていた
「柚斗?着替え持ってくるから」
「ん」
柚斗は上を脱いだ
あたしはドキッてした
「…はい、着替え」
「着させて」
柚斗に近づいて
袖を通してあげた
「…ありがとう」
ニカッと笑う柚斗
そんな笑顔にまた
ドキッとするあたし