俺とお前。
お前との出会い
「孝太~?起きてるの?」
朝から母さんが呼ぶ声に
俺は目を覚ました。
「っんだよ‥休みの日ぐらい‥」
俺は眠い目を擦りながら
1階へ降りて行く。
「何言ってるのよ!
お母さん仕事なんだから!」
俺には親父がいない。
俺が小学生の時に離婚した。
「孝太、俺の靴下知らね?」
奥の扉から出てきたのは
俺の2個上の兄貴の優斗。
お母は1人で俺たちを
育ててくれている為、
家事もみんなで分担する。
「知らねぇよ!
昨日、ちゃんと洗濯出したかよ!」
そんな当時高校1年の俺。
俺があいつと出会ったんだ。