俺とお前。
「君達!勝手に何だね!」

北高の先生が目の前に来た。

「あ、すいません。」

俺が謝るのを無視し
健は先生までも無視。

「健!どこ行くんだよ?」

先生にひとまず謝り
俺は健の後を追いかけた。


北高に来た事があるかのように
スムーズに階段を登り
ある教室の前に立った。

「おま‥足早すぎ‥」

「この教室に香織がいるんだ(笑)」

だから何だと思いながら
息を整えながら教室の中を見た。

「健!何してんの!?」

教室から出てきたのは香織。

「孝太君まで!」

「香織‥久しぶり‥」

俺は息を整えるのに必死。
状況なんか把握出来ない。

「香織!ちょっと来い」

健は香織の腕を引っ張り
隣の誰もいない教室に連れこんだ。

「ちょっと何!?」

「何でメールも電話も出ない!」

「勉強と部活で忙しいのよ‥」

「だからって無視すんなよ!」

健が付き合ってほしかったのは
香織の高校だったのか。

俺は、教室の隅で椅子に座って
2人のやりとりを見ていた。

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