俺とお前。
もちろん学校にもバレて
説教を聞かされた。

家に帰っても
お母とは口数も減った。


そんな事の繰り返し。


高校生活も、始まったばかりで
もう嫌になってきた。



【話あるで出てこいよ~】


健からのメールで起き
朝の9時に健の家に向かった。

「お前、田中先輩と会った?」

「この前たまたま会った!」

「何か話したか?」

「いや?普通に飯奢ってもらった」

「美鈴の名字知ってるか?」

「またあいつの話かよ‥(笑)」

「美鈴の兄貴らしいやん」





田中先輩は美鈴の兄貴だった。
そんな事、全く知らなかった。

そんな会話をしていると
噂の田中先輩から電話が鳴った。


「お前シバかれたりして(笑)」

笑う健の横で電話に出た。


「どうしました?」

「よ~!飯食いに行こうぜ!」

「今、健も一緒ですよ!」

「健も久しぶりに会いたいな!」


俺と健は田中先輩と
ご飯を食べに行く事になった。
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