俺とお前。
家に帰ると玄関に
見知らぬ靴があった。

「ただいま」

「おかえり孝太!」

お母と男がいた。

「お母さんの上司よ!」

軽く会釈をして
俺は自分の部屋に入った。

家に置き忘れた携帯が
メールを知らせるランプが
まだかと光っていた。

携帯を開くとメール5件。

「孝太君!隣のクラスの‥」
「よっ!俺の女友達が‥」
「孝太君!いつ遊ぶ?」
女関係のメールは日常茶飯事。

「孝太~!明日学校サボるぞ!」

健からのメールに返事をして
風呂に入ろうとした。


あ、1件忘れてた。

「こんばんは!今日はごめんね?」

登録してないアドレス‥


【misuzu‥】

アドレスを見るからに女だろう。

返事をせずに風呂に入った。


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