俺とお前。

俺と健は美鈴を送った道を戻る。


「明日付き合ってほしい場所ある」

棒読みのように健が言う。

「明日も学校休むのかよ(笑)」

いつもと違う健に
俺は、少し笑いまじりに健を見た。


「どうした?元気ない?」

彼女に聞くかのように
俺は優しく健に聞いた。

「いや!明日も学校面倒じゃん?」

我に戻った健は笑って言った。


「入学したばっかだぜ?(笑)」

「とにかく!明日も俺ん家な!」


いつの間にか健の家に着き
家の前で俺達は解散した。


家に帰ると、やっぱり靴がある。

「おかえり!」

「おかえり、孝太君!」

お母と上司。

「ただいま‥」

小さな声で呟くように言い
自分の部屋に上がった。


またしても光っている携帯。

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