ゆー君のいちにち。



「あんた、イイ奴だね、ほんとに。

あんたは引き立て役だって言ってるけど、

一人でグラウンド走ってる時は、

風みたいに綺麗で、

かっこよくて

輝いて見えるけどね。」



「……えっ?……」





はいはい。
俺はイイ奴ですとも。

だけど、それはそれで
幸せなんです。



こんな一言で
俺の幸せバロメーターは
満杯になるんですから。



笠原 壱、18歳。

俺の花が咲くのは
まだまだ当分……

先、ですかね?






- 完 -


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