ゆー君のいちにち。



君は、少し照れて、そして

『ゆー君。ちゅーしようか。』

そんなことを言い出した。



オレも、彼女につられて、少し照れて。

そして、優しく彼女の唇にひとつ、キスを落とした。



満足そうに笑って、言った。

『これは、魔法のちゅー。今日会えたから次会えるまでまた、がんばれる、ちゅー。』



そして、彼女は少し背伸びをして、オレの頬にキスをした。

オレは驚いて、だけどとても、嬉しかった。



『これは、未来からの魔法のちゅー。ゆー君も、次に未来に会うまで、寂しくないちゅー』



そして彼女は、じゃあ、未来、授業だから、行くね、と教室を出ていった。

彼女の残していった紙袋の中には、手作りのチョコレートケーキと、手紙が入っていた。



手紙の内容?

それは、もちろん、オレだけの秘密だよ。



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