◆ツンデレ彼氏?!◇
莉羽がいつも待っている校門の所に行った。
…まだいるかな?
蓮人のおかげで少しだけ自信が付いた。
今日こそ、伝えるんだ。
そう意気込んで
名前を呼ぼうとした。
「莉っ…」
だけどやめた。
男が…隣にいたから。
長身で、爽やかな好青年という感じだった。
…多分、歳は変わらないくらい。
そいつは馴れ馴れしく莉羽の頭を撫でたりしてる
…誰だよ。
馴れ馴れしくすんなよ…
じわじわと湧き出る怒りと悲しみ。
さっきまでの意気込みはどこにいったのだろう
自信なんて、今はどこにもなくて。
あるのは不安だけだった