オフィスの甘い罠
「愛人って――それを
言うなら恋人だろ?
オレはまだ独身だぜ」
「どっちでも中身は
一緒でしょっ。
あたしがアンタのモノに
なったみたいに勘違い
するのはやめてよね!?」
「勘違いか、それ?
オレは別にかまわないけどな。
お前が恋人でも」
「………………!?」
あまりの驚きに、一瞬
返す言葉に詰まる。
何を思ってこんなことを
言ってるんだろう、コイツは。
ホントにワケがわかんない。
「あたしは―――…!」
さらに食ってかかろうと
再び口を開いたけど、その
声は突然鳴り響いた音に
遮られた。
ビクッと首をすくめる
あたしとは対照的に、
落ち着き払った態度で
柊弥が上着の内ポケットを探る。
……音は、柊弥の携帯の
着信音だ。
「はい、もしもし?」
誰からなのかわかんない
けど、柊弥はかなり
フランクな態度で話し始めた。
言うなら恋人だろ?
オレはまだ独身だぜ」
「どっちでも中身は
一緒でしょっ。
あたしがアンタのモノに
なったみたいに勘違い
するのはやめてよね!?」
「勘違いか、それ?
オレは別にかまわないけどな。
お前が恋人でも」
「………………!?」
あまりの驚きに、一瞬
返す言葉に詰まる。
何を思ってこんなことを
言ってるんだろう、コイツは。
ホントにワケがわかんない。
「あたしは―――…!」
さらに食ってかかろうと
再び口を開いたけど、その
声は突然鳴り響いた音に
遮られた。
ビクッと首をすくめる
あたしとは対照的に、
落ち着き払った態度で
柊弥が上着の内ポケットを探る。
……音は、柊弥の携帯の
着信音だ。
「はい、もしもし?」
誰からなのかわかんない
けど、柊弥はかなり
フランクな態度で話し始めた。