オフィスの甘い罠
そのうち、あんなに不愉快
極まりない顔つきだった
外人に時々笑顔が覗き始め。



見る見るうちに彼の機嫌は
回復して、ものの10分も
しないうちに二人は肩を
叩きあって笑うくらい、
打ち解けちゃってる。




「な、なんか解決した
ようじゃないか……!?」



顔を見合わせる専務と
営業部の上司の方に、
柊弥が外人と一緒に歩いてきた。



「待たせたな。

ジョーンズ氏にはオレから
説明して、ご理解頂いたよ」



柊弥が明るい声で言うと、
ジョーンズって名前らしい
外人がズイッと前に出てきて、



「スイマセンでした。

ワタシの認識が、狭かったデス。

Mr.高城の説明でよく
わかりマシタ」



カタコトの日本語でそう
言って、専務達とも握手
とかし始める。



「イヤァー、Mr.高城の経営
理念、とても面白いデス。

今後の成長が楽しみダ!

これからも、オンシャには
期待してマスヨ!」
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