オフィスの甘い罠
(中学受験?

ってことは――あのコ、
まだ小6なのっ!?)



大人っぽく見えたからもう
少し上かと思ってたのに、
予想よりもさらに若かったとは。



てゆーかマジでありえない
年齢差なんだけど……



なんて言っていいか
わかんなくて黙り込んで
たら、柊弥の方がニヤリと
笑ってあたしの顔を覗き
込んできた。



「ナンだよ?

オレの家庭環境に興味が
あるのか?」



「なっ……違うわよ、
あたしは別に――…!」



「へぇー。

オレのことが気になるなら
素直にそう言やいいのに。

別に隠すことでもなし、
いくらでも教えてやるぜ?」



「だから違うって
言ってんでしょ!?

フツーに考えて、あんな
小さいコが弟とか不自然だしっ。

それで驚いてるだけよ!」
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