オフィスの甘い罠
頭は重いし、体はいろんな
所が軋むように痛くてダルい。
全部、熱い夜の余韻。
だけどあたしは気力を
しぼってバスルームに
入ると、熱いシャワーを
ザッと浴びた。
ドレスしかないから
さすがに一度家に帰ん
なきゃいけないけど、
急げば10時くらいには
出社できるだろう。
せっかくだけど朝食は
遠慮してすぐにホテルを
出て、あたしは移動を始めた。
――思ってたとおり10時
過ぎには会社に着いて、
副社長室に入る。
柊弥はこの時間は会議室で
経営会議だって覚えてた
から、部屋にいなくても
別に驚かない。
自分のデスクで一人雑務を
こなしてるうちに会議の
終了時刻になり、聞き
覚えのある足音が廊下を
近づいてきて――。
「……あれっ?
なんだ、来たのか?
午後でいいって言ったのに」
所が軋むように痛くてダルい。
全部、熱い夜の余韻。
だけどあたしは気力を
しぼってバスルームに
入ると、熱いシャワーを
ザッと浴びた。
ドレスしかないから
さすがに一度家に帰ん
なきゃいけないけど、
急げば10時くらいには
出社できるだろう。
せっかくだけど朝食は
遠慮してすぐにホテルを
出て、あたしは移動を始めた。
――思ってたとおり10時
過ぎには会社に着いて、
副社長室に入る。
柊弥はこの時間は会議室で
経営会議だって覚えてた
から、部屋にいなくても
別に驚かない。
自分のデスクで一人雑務を
こなしてるうちに会議の
終了時刻になり、聞き
覚えのある足音が廊下を
近づいてきて――。
「……あれっ?
なんだ、来たのか?
午後でいいって言ったのに」