史上最強の覆面戦闘員
 ゾックはカビの生えたパンを、見事に、しかも美味しそうに完食した。


『(ゴックン)……いいだろう。勝負の方法は私が考えてきた。我々が買ったら、必ずチョコを配るのをやめてもらうぞ!』


《ハッハッハッハ、了解でアール。その代わり、こちらが勝った場合の条件も付けさせてもらうのでアール》


『無条件じゃないなんて、ずるいぞハデアール』


「ズルいのはオマエだろ!!」


《ハッハッハッハ、こちらが勝ったら、ボボボボクたちの最終目標のために全面協力してもらうのでアール》


「最終目標ってなんだ?」


《ハッハッハッハ、我々の最終目標は、日本中……いや、世界中の巨乳をお面ライダーにすることでアール》


「なんだとうううぅぅぅ!?」


《ハッハッハッハ、どうだ素晴らしいアイディアでアールだろう》


「ふざけんな!! 巨乳×※○☆△」


《ハッハッハッハ、素晴らしすぎて声も出ないでアールか?》


「ふざけんな!! 巨乳×※○☆△」


 ゾックはカピカピに殴られないよう、少し距離をおいて話しかけた。


『落ち着け、新たな同士よ。声になってないぞ』


「うるせえええぇぇぇ!!」


 だが、効果はなかった。

中途半端に離れたことによって、カピカピのドロップキックが使用可能になった。

そして見事、顔面直撃。


『ゲヴォア★ピェー』


「キャピキャピしてんじゃねえぞ、ゴラァ!!」


『キャピキャピなんかしてた!?』
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