史上最強の覆面戦闘員
パチーン! お面ライダーが空気を読まず、カピカピの頬を思いっきりビンタした。
「えええぇぇぇ!? なんで!? 今殴らない流れだったじゃん!」
【関係ないです。殴るのです。カピカピさんだってことはわかってたのです】
『知り合いだったのか』ゾックがたいして興味もなさそうに、訊く。
カピカピはゾックを振り返って一度睨み、また視線を落とした。
「……オマエが俺に麻酔銃を使う直前、俺をふった彼女だよ、ユシャ・チャンは」
【関係ないです。終わったのです。もう彼女じゃないのです】お面ライダーが淡々と答える。
「やっぱり気持ちは変わらないんだな」カピカピはお面ライダーに視線を戻し、半分諦めたような笑顔を見せた。
【もちろんです。終わったのです。気持ちは変わらないのです】
「そうか」お面ライダーに、というよりも、自分に向けて、つぶやく。
カピカピは、数時間前のことを思い出していた。記憶を失う直前のことだ。
「えええぇぇぇ!? なんで!? 今殴らない流れだったじゃん!」
【関係ないです。殴るのです。カピカピさんだってことはわかってたのです】
『知り合いだったのか』ゾックがたいして興味もなさそうに、訊く。
カピカピはゾックを振り返って一度睨み、また視線を落とした。
「……オマエが俺に麻酔銃を使う直前、俺をふった彼女だよ、ユシャ・チャンは」
【関係ないです。終わったのです。もう彼女じゃないのです】お面ライダーが淡々と答える。
「やっぱり気持ちは変わらないんだな」カピカピはお面ライダーに視線を戻し、半分諦めたような笑顔を見せた。
【もちろんです。終わったのです。気持ちは変わらないのです】
「そうか」お面ライダーに、というよりも、自分に向けて、つぶやく。
カピカピは、数時間前のことを思い出していた。記憶を失う直前のことだ。