史上最強の覆面戦闘員
『…………正解!』


「結局貧乳なんじゃねえか!!」


『だが、彼女たちは、元々巨乳だったのだ』


「なにぃ!? きょ、巨乳!! 巨乳、巨乳!!」


『美味しいチョコを作れる能力と引き換えに、巨乳を失ったのだ!』


「なんだとううぅぅぅぅ!?」


 カピカピは怒りに任せて、ゾックの胸倉を……白タイツを引っ張った。


「返せ!! 俺の巨乳を返せ!!」


『落ち着け、新たな同士よ。そもそも君の巨乳ではない』


 ゾックは冷静に、『伸びちゃうから』とカピカピを引き離した。


『だがどうだ? 戦う気になっただろう、新たな同士よ。相手は君と真逆の考えを持っているのだ。やはり君を選んで正解だったようだな』


 カピカピの巨乳の鉄拳がゾックに直撃した。


「俺の巨乳を返せー!!」


『ゲヴォア★ビェー』


「俺の巨乳を返せー!!」


『落ち着け、新たな同士よ。さっきからそれしか言ってないぞ』


「だいたい、意味が全然わかんねえんだよ!!」


『あ、ようやく別の言葉しゃべった』


「なんで美味しいチョコを作れるようになったら貧乳になるんだ!! 代償の意味がわからねえよ!!」


『それを答えるためには、まずお面ライダー誕生秘話から話す必要がある』


「さっきからそれを話してたんじゃねえのかよ!!」


『では、お面ライダーの作り方講座を始めよう』


「なんだその一生役に立たない講座は!!」


『まずは巨乳を一体用意します』


「なにぃ!? きょ、巨乳!! 巨乳、巨乳!!」


『その巨乳の顔にお面をかぶせます』


「きょ、巨乳!! 巨乳、巨乳!!」
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