~コイノオト~
洗濯とか家事みたいな事は全部私がやらされた。面倒くさいケドまぁまぁ楽しかったから良かった。
食堂にいくと沢山の人がいた。はじめて見る人ばかりだったから1人で食事していた。
「こんにちはー」
明るく話かけてきた小柄で可愛い女の子
「あたし、真優」
「優衣っていいます」
「よろしくー」
真優と私は毎日食事をしたり遊んだりして仲良くなった。
高校が夏休みに入り、私は真優とバイトをする事になった。コンビニのレジ給料は良くないケド真優と一緒だったから楽しかった。今日は少し遅くまで働いて寮に帰ろうとした、真優は彼氏の家に行くと言うので1人で夜道を歩いていた。
「夜中になにしてんのー」
後ろから聞こえる声、嫌だ逃げないとって思ったのが遅かった。
男たちに囲まれて私は1人の男にしっかりと腕を掴まれていた。
(怖いよ・・・助けて)
体が動かない。
怖さのあまり目も開けない。
急に私の腕を掴む手の力が緩んだ。
―ドスッ
―ドカッ
人が殴られる音と時折聞こえてくる男の声。
「お前こんなとこで何してんの!?」
聞いたことのある声に私は目を開いた。