~コイノオト~
朝、先生に呼ばれ職員室にいった。
「部屋に空きが出来たぞ。明日にでも移動しなさい」
それって綾人と別の場所に行かないと行けないって事??嫌だ絶対に。でも交際禁止の学校。そんなの言い訳にはならない。
しかも新しい部屋は同じ棟内ではない校舎を挟んだ反対側。綾人に会える時間はかなり少なくなる。
綾人に話すと
「ちょっと待ってろ」
って言ってどこかにいってしまった。
しばらくすると息を切らした綾人が部屋に入ってきた。
「一緒に暮らそう」
「へっ?」
拍子抜けした私を見て笑う綾人。
「だから一緒に暮らそうっていってんの」
「何で??」
「嫌なの!?」
全然嫌じゃないし、嬉しい、でもどこに住むのかもわからない
「大丈夫何も心配いらない」
言う綾人の顔は不安になる私を安心させた。
新しい家は学校から10分くらい離れたアパート。きれいなアパートでは無かったケド2人で暮らせるならそんなの関係なかった。