―愛しのあの娘は―[短編]
ちょっとした喧嘩が原因だった。
私の彼、カナタは優しいところもあるけど、横暴で俺様。
喧嘩したら、絶対にカナタから謝ってこない。
「ごめんね」の一言は私から。
だから、ちょっと無視してやった。
それだけなのに・・・。
「別れよう」
「・・・なんで」
違うの!嫌いになってカナタを無視したわけじゃないのに!
そう言えずに目から涙が溢れるばかり。
カナタの馬鹿。
あなたに一言だけ、ごめんと言って欲しかった。