大好きな君にエールを*番外編
「あれ?荒嶋くんじゃん!何してんの?」
「そのチョコ、見せびらかしてんの?」
2人に話しかけられた。去年同じクラスで今は隣のクラスだったかな?てか、見せびらかしていませんよ!?
「あぁ、これ永松の」
「え!?永松のチョコ奪ってんの!?えーそんな人だったの!?」
「ちげーよ。永松が袋取りに行ってるから持ってるとこ」
あ、そうなんだとやっと理解をしてくれた2人。俺の寂しさを分かれよ、コノヤロ。
すると、2人はコソコソ話し出した。と、ポニーテールの女が
「あたし、先に行っとくね♪」
とウインクをして靴箱から離れた。え?どういうこと?
「あのっ、荒嶋くん!……昨日の帰り、靴箱にチョコ入れてたんだけど……気づいた?」
その場に残ったボブの女が俺にそう言った。え!?ココにいたよ、入れてた奴!
「どうせ当日は人気だろうし、一足早めにって思って入れてたの。……食べてくれた?」
「あ、その……ごめん。気持ちは嬉しいんだけど」
「あ!やっぱり不味かった?」