大好きな君にエールを*番外編





「あれ?荒嶋くんじゃん!何してんの?」


「そのチョコ、見せびらかしてんの?」


2人に話しかけられた。去年同じクラスで今は隣のクラスだったかな?てか、見せびらかしていませんよ!?


「あぁ、これ永松の」


「え!?永松のチョコ奪ってんの!?えーそんな人だったの!?」


「ちげーよ。永松が袋取りに行ってるから持ってるとこ」


あ、そうなんだとやっと理解をしてくれた2人。俺の寂しさを分かれよ、コノヤロ。


すると、2人はコソコソ話し出した。と、ポニーテールの女が


「あたし、先に行っとくね♪」


とウインクをして靴箱から離れた。え?どういうこと?


「あのっ、荒嶋くん!……昨日の帰り、靴箱にチョコ入れてたんだけど……気づいた?」


その場に残ったボブの女が俺にそう言った。え!?ココにいたよ、入れてた奴!


「どうせ当日は人気だろうし、一足早めにって思って入れてたの。……食べてくれた?」


「あ、その……ごめん。気持ちは嬉しいんだけど」


「あ!やっぱり不味かった?」





< 119 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop