大好きな君にエールを*番外編
永松と2人で教室へ向かった。そして、さっきの口が軽いから、の意味を知ることになる。
「荒嶋彼女いたのかよ!」
「初耳だぞ!!」
「荒嶋くん、あたし達ショックなんだけどー」
一気にクラスの奴らに囲まれてしまった。そう、あのボブの女は、俺に彼女がいることをバラしたのだ。
「永松、情報早いよな」
「案外やるな」
「ちょっと、荒嶋!!」
それから昼休みまで、みんなから質問をされ、答えるハメになってしまった。高3の俺たちはほとんど自習だからだ。
「いつからだ!」
「……中3」
「ぬぁーにぃ!?お前抜け駆けしやがって!」
お前なんかモテるんじゃねぇ!と髪をぐちゃぐちゃにされるというオチに。
「つ、疲れた」
昼休み、疲れ切った俺は机に張り付いていた。