大好きな君にエールを*番外編
そして、俺たち3年は半日授業だったため、昼以降は帰ることになった。
「荒嶋もうモテんなよ!」
「別にモテてなんか……」
「俺も野球部のキャッチャーしとけばよかった!」
なんて嘆くクラスメートの姿を見て、反論する気はなくなった。
「荒嶋!永松!今からカラオケ行くけど行くか?」
「おう!行……」
「おい、テツ!今日はフリーのみ参加だぞ!荒嶋は強制不参加だっつーの!」
テツって奴がせっかく誘ってくれたが、隣から妬むような声が聞こえてきた。おいおい、行かせろよ!
「悪いな、荒嶋!お前は無理なそうだ!永松はどうするか?」
くっそー、永松は誘いやがって。
「悪い、また今度」