大好きな君にエールを*番外編
永松は誘いを断っていた。え?もしかして、俺のことを思って、とか?
「チョコが溶ける」
あぁ、本当に君はチョコが好きなんだね。俺とテツ、俺を強制不参加にした奴は、温かい目で永松を見ていたのだった。
「大収穫だな、永松」
「この量は腹壊す」
帰り道、たくさんの袋を抱えた永松と、なぜか永松の残りの荷物持ちをしている俺は一緒に帰っていた。
教室を出てから靴箱へ行くと、さすがに俺へはなかった。だか、永松の靴箱には朝以上にチョコが入っていたのだ。
「永松の場合って、手渡しよりほとんど靴箱だったな」
「そんなに直接が嫌か?」
「怖いんじゃね?」
「俺が?まさか」
いや、俺的に永松の最初の印象はめちゃくちゃ怖かったんだけど。