大好きな君にエールを*番外編
「あーさほ!」
放課後、帰る準備をしていると、ひーちゃんに声をかけられた。
「どうしたの?ひーちゃん」
鞄のふたをしてひーちゃんを見た。
「今日、時間ある?」
「あるよー。あ!もしかして……?」
「そのもしかして!お願いーバレンタインの買い物付き合って?」
「いいよ♪行こ!」
ちょっと待っててね!と言って、自分の席へ戻っていったひーちゃん。
そう、明日は女の子にとってとっても大切な日である、バレンタインデーなのだ。
ひーちゃんは宝賀くんに渡すつもりなんだね。うふふ、青春だ♪
「お待たせー!」
そして、ひーちゃんと近くのデパートへ向かった。
店内はバレンタインパラダイス。どこを見てもバレンタインの文字やハートばっかり。
「うひゃー!想像以上に混んでるね!」
ひーちゃんの言うとおり、人もすごい。明日が本番だからか、女の子の数が……半端ない多さ。