大好きな君にエールを*番外編
「材料残ってるかなぁ」
「ひーちゃん、何作るの?」
「マフィン♪」
おぉ!サッカー少女、マフィンに挑戦!みたいな?
「でも美味くできるかわからないから、ママに手伝ってもらうんだぁ」
そう言うひーちゃんは、乙女の顔をしていた。
……いいなぁ、渡せる人がいて。
「麻帆は荒嶋くんに送るの?」
「えぇ!?お、送らないよー」
第一、住所知らないし。
「荒嶋くん、悲しんじゃうんじゃない?」
「そんなことないよー」
どうせ、モテモテなんだろうな。
普通でもモテるのに、甲子園でキャッチャーとして活躍してるし絶対に株が上がったに決まってる。
それに、もうすぐ卒業だからってアタックしまくってる子もいたりするのかな?
「やばい……とてつもなく不安」
やっぱりバレンタインあげた方がいいかな?でも溶けたりしない?要冷蔵って記されると思うけど……って問題そこ、自分!?
「麻帆、大丈夫?」
「ううん!大丈夫!」