大好きな君にエールを*番外編
まだお昼。今日の空はとても澄んでいた。
「やっぱり、教えてもらえない?好きな人の名前」
「しつこいわね、嫌よ」
う、しつこい奴ですもん。
「じゃあ、今日のバレンタインは渡したの?」
「…………渡した」
「手作り?あ!もしかしてあのギャグ系チョコ!?な、なーんて……」
「そうだけど?」
「嘘!?」
どうしよう、あたしの中の絢子像が崩壊していってるよ。
「……笑わないでくれる?」
「だってぇ……」
「しばくよ?」
「やめてください!」