大好きな君にエールを*番外編
「よぉ、シゲ!」
「元気にしてるかー?」
練習着の奴らがぞろぞろと入ってくる。
「お、おい……練習は?」
「サボってきた♪」
「は!?」
「というのは嘘で、ほら、練習してからきたんだぞ!」
と、キャプテンに汚れた練習着を見せられた。本当だ。みんなの着ている練習着は、練習をした跡が残っていた。
「お、おい。何時から練習してたんだよ!?」
「んー?6時」
「今は朝の10時だぞ?なんでそんな早くから……それに、俺は明日って……」
「お前に会うためにだよ、シゲ。みんなお前の顔を見たくて、1日も早く来ちまったんだっつーの」
病室にいる奴ら全員がニコッと笑った。ちょっと、気持ち悪いかも。
「あれ?これ、全員じゃねーよな?」
「あぁ。荒嶋と永松はジャンケンに負けて、飲み物買いに行かせた。他の1年はふざけてたから病院周りで強制筋トレ中」
どちらも可哀想だ。