大好きな君にエールを*番外編
でも、意識が戻ったって聞いてホッとした。安心しすぎて泣いちゃったんだよ。だからね、我慢できなくて会いに行ったんだよ。
あの時のシゲの顔は傑作だったな。写メりたかったよ。
それに、麻帆ちゃんが喧嘩中だった彼氏くんもいてビックリだったね。2人の和解に繋がってよかったよ。
そして、あたし達も……ね。
シゲいなくなってからじゃ遅いと思って、告白しようと思って会いに行ったんだ。
まさか、シゲがあたしのことを好きだなんて思いもしなかったよ。告白……もう一回聞きたいなぁ……なんて。
それに、甲子園に連れて行くって約束……覚えててくれたんだね?野球バカのくせに、ね。
「んー……」
あ、野球バカが起きた。
「あそこに……球場が見えるよな」
「うん。甲子園だ」
シゲには野球に関するレーダーが付いてるのかな?甲子園が見える場所に来た途端、目を覚ましたんだもん。