大好きな君にエールを*番外編





でも、意識が戻ったって聞いてホッとした。安心しすぎて泣いちゃったんだよ。だからね、我慢できなくて会いに行ったんだよ。


あの時のシゲの顔は傑作だったな。写メりたかったよ。


それに、麻帆ちゃんが喧嘩中だった彼氏くんもいてビックリだったね。2人の和解に繋がってよかったよ。


そして、あたし達も……ね。


シゲいなくなってからじゃ遅いと思って、告白しようと思って会いに行ったんだ。


まさか、シゲがあたしのことを好きだなんて思いもしなかったよ。告白……もう一回聞きたいなぁ……なんて。


それに、甲子園に連れて行くって約束……覚えててくれたんだね?野球バカのくせに、ね。


「んー……」


あ、野球バカが起きた。


「あそこに……球場が見えるよな」


「うん。甲子園だ」


シゲには野球に関するレーダーが付いてるのかな?甲子園が見える場所に来た途端、目を覚ましたんだもん。





< 188 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop