大好きな君にエールを*番外編





あの日の夕焼けは忘れない。


夕焼けのせいじゃなくて、麻帆自体が真っ赤になっていたのも忘れない。


「バーカ!」


こんな言葉を言ったくせに、俺も嬉しくって照れていた。


君とのこれからを思い描くと、何もかもが輝いて見えるよ。



「あっあのね、荒嶋くんの靴箱に手紙入れたの…あたしなの。実はあたしも…告白…しようと思ってたの」



麻帆、


これからもこうやって2人でいろんな2人を見つめていこうな。


君の笑う姿も、怒る姿も、泣く姿も、喜ぶ姿も、全部受けとめる。


俺の隣に君がいて、君の隣に当たり前のように俺がいる。


夕日に照らされる2人の影は、ちょっぴりまだ初々しく未来の地図を描いていったのだった。





【END】






< 33 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop