大好きな君にエールを*番外編
あの日の夕焼けは忘れない。
夕焼けのせいじゃなくて、麻帆自体が真っ赤になっていたのも忘れない。
「バーカ!」
こんな言葉を言ったくせに、俺も嬉しくって照れていた。
君とのこれからを思い描くと、何もかもが輝いて見えるよ。
「あっあのね、荒嶋くんの靴箱に手紙入れたの…あたしなの。実はあたしも…告白…しようと思ってたの」
麻帆、
これからもこうやって2人でいろんな2人を見つめていこうな。
君の笑う姿も、怒る姿も、泣く姿も、喜ぶ姿も、全部受けとめる。
俺の隣に君がいて、君の隣に当たり前のように俺がいる。
夕日に照らされる2人の影は、ちょっぴりまだ初々しく未来の地図を描いていったのだった。
【END】