大好きな君にエールを*番外編
「………可愛すぎるって」
荒ちゃん、それは反則だよ?ほら胸がキュンってなっちゃったじゃん。
少しだけ、隣を歩く荒ちゃんとの距離が近くなった気がするよ。
「……卒業したくないな」
「なんで?念願だった花龍に入学出来るのに?」
「だって、こうやって百面相をしてくれる彼女に毎日会えなくなるじゃん」
ポッ。彼女…
「…って百面相!?」
「あぁ。隣にいて飽きないよ」
これって褒め言葉なのかな?バカにされたような、ドキドキする言葉を言われたような。
「ほらまた、新しい顔だ」
「そ、んなに笑わないでよ!」
荒ちゃん、本当はあたしだって卒業したくないよ。
だって、毎日あたしをドキドキさせてくれる人がいなくなっちゃうもん。