大好きな君にエールを*番外編
「ねっみー!」
空に向かって大きな欠伸をプレゼントした後、カバンを持ってバスを後にした。
「永松、眠いなぁ?」
「………わかってんなら聞くな」
不機嫌オーラMAXの永松から軽く睨まれた。うわ、いつも以上に怖い。
「で、でも今日から修学旅行だぞ?もっとテンション上げていこうぜ!」
「修学旅行よりも、寮で寝てたいんだけど」
「そう言うなよ!」
「……朝が早すぎる」
永松はこんな調子だけど、俺たちは今日から修学旅行が始まる!何気に楽しみだよ。
「永松、荷物入ってんの?少なすぎじゃん」
「必要最低限だから。そういうお前もだろ」
「まぁな。女子のカバンがパンパンになるのが不思議だよ」
すると、ジロッと斜め前にいた女子から睨まれた。