大好きな君にエールを*番外編





予想通りの答えが返ってきたことに、わかってはいたけど落ち込んでしまう。


そうだよな、人の恋愛の話なんて興味ねぇよな。特に永松は。永松をじろっと見る。


「…………何だよ」


「いえ。何もございません」


永松って恋したことあるんだろうか?……悪いけど興味なさそうだな。女に全く興味がない本物の野球バカっていうか。


「行かないのか?」


「え?」


「彼女のところ」


永松の言葉って毎回突然なんだよな。そして、第一声は言葉が少なすぎて意味が読みとれない。


「い、行っていいのか?」


「ナンパしに行くように見えるけどな」


「そこフォローしてくんねーの?」


「何のためにするわけ」


「俺の株維持!みたいな」


もう返す言葉もないのか、永松は深く重いため息吐いた。





< 78 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop