大好きな君にエールを*番外編
予想通りの答えが返ってきたことに、わかってはいたけど落ち込んでしまう。
そうだよな、人の恋愛の話なんて興味ねぇよな。特に永松は。永松をじろっと見る。
「…………何だよ」
「いえ。何もございません」
永松って恋したことあるんだろうか?……悪いけど興味なさそうだな。女に全く興味がない本物の野球バカっていうか。
「行かないのか?」
「え?」
「彼女のところ」
永松の言葉って毎回突然なんだよな。そして、第一声は言葉が少なすぎて意味が読みとれない。
「い、行っていいのか?」
「ナンパしに行くように見えるけどな」
「そこフォローしてくんねーの?」
「何のためにするわけ」
「俺の株維持!みたいな」
もう返す言葉もないのか、永松は深く重いため息吐いた。