大好きな君にエールを*番外編
「ひーちゃん、もう一回言って」
「花龍高校」
「もう一度!」
「花龍!」
う、う、嘘!?
「それって2年生だよね!?」
「うん」
「同じ飛行機に乗ってたんだよね!?」
「そうなるね」
う、そ。うそうそうそ!!
荒ちゃんと同じ飛行機に……乗ってた?
てか、さっきから目の前を他校生が歩いてたけど、その中に荒ちゃんもいたりしたんだよね!?
「嘘……」
「本当だって!ほら、春貴くんも来たよ」
振り返ると、幼なじみである春貴が猛ダッシュして、あたしの方へ来るところだった。
「麻帆、聞いたか!」
「い、今聞いたけど……え?もしかして、春貴会ったりしたの?」
「いや。だけどトイレで花龍のピッチャーの……えっと……永松って奴を見たんだ!」
「噂の永松くんを!?」
「あぁ。見たことあるなとは思ってたけど、さっきまでなかなか思い出せなくてさー」
「早く思い出してよ、あほ!」
「そんなこと言うなよー!」