大好きな君にエールを*番外編
「麻帆、見れ……」
「春貴!荒ちゃんがいたよっ!あたしも見れたよーっ!」
「いって!叩くなよっ」
嬉しさのあまり、春貴の背中をバシバシ叩いてしまっていた。
「ひーちゃん、幸せだよー」
「春貴くん、荒ちゃんってすごいのね」
「あぁ。コイツは荒ちゃーんって言って、すぐデレデレするんだよ。な、麻帆!」
「彼女がいない春貴には分からない気持ちだよ!残念でしたー!」
そう言って、自分たちの学校用のバスに乗り込んだあたし。
「麻帆、春貴くんショック受けてるよ?」
「いいの!ほら!ひーちゃんも宝賀くんと話せること考えなよ♪」
うん!とあっという間に頬を赤く染めて、宝賀くんのことを思い浮かべているであろう、表情を見せたひーちゃんだった。