彼の視線の先、彼女。







「・・・」

黙って彼女の後ろを歩く。




なんだろうとついて歩いている時考えたけど思いつくのは壱稀とか千尋のことで後はもうさっぱりだ。






「へ?・・・ここ」


「うん。ここが、いいかなって」




最近使用しなくなったこの部屋。

私が壱稀に想いを伝えた部屋。





悪いことばかりなわけじゃないけどあまり良い思いではないような気がする。




久しぶりにここを訪れた気がした。







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