彼の視線の先、彼女。





「私、謝らなきゃいけないの」


申し訳なさそうな声と表情。





「え?爽香ちゃんが私に?」


本当にさっぱり。

何のことだろう・・・。






「知ってたんだ、本当は。瀬璃ちゃんが壱稀のこと好きなこと」



「・・・ぇ」





正直、驚いた。



言った覚えもないからもしかして私の態度って分かりやすいのかななんて思ってしまう。






「ごめんね」

ただ謝る爽香ちゃんは泣きそうだった。








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