彼の視線の先、彼女。
魔の四角関係







嬉しい、ものすごく。



この状況を何度望んだか、思い出せないほど。




そうだったハズなのに、あんまり嬉しくないと思ってしまうのは私のエゴなのかなと思ってしまう。







「うわー、すごいねっ瀬璃ちゃん」



「あー・・・、ありがとう」




彼の隣でにこやかに笑う爽香ちゃん。


私の手作り弁当をキラキラ輝かせた目でみる爽香ちゃん。







「千尋くんはどうですかっ?やっぱ手作り好きですかっ?」



4人で屋上。

円をつくり皆で昼食を食べる。





爽香ちゃんの提案により、あの日からおよそ1週間後の今。


何故かこういう状況にいたってしまった。





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