彼の視線の先、彼女。








千尋はむしゃむしゃとメロンパンを食べている。


メロンパン大好き、千尋くん。



普段からメロンパンしか食べない、何故か知らないけど。






それなのに、そのはずなのに。


「ん?いつも瀬璃の作った弁当食ってるよ」


何故か、嘘をついた。






ビュンと寒い風が私たちの間を吹きぬけた感じ。



ポカポカ陽気で、もう夏に向かっているハズなのに。




千尋のありえない嘘で、冬に逆戻りしてしまった。







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