彼の視線の先、彼女。






「知らねーの?じゃあ、嘘かもしんねーな。まぁ単なる噂だよ」



「どんな噂なの・・・?」




どうしても知りたい。




最近は学校もあんまり来てない千尋。



週に3回来るか来ないかという状況で皆勤賞を取るほどだった千尋がこうなるとは思ってなかった。






私のせいかも知れない。


どうしよう・・・。






「瀬璃のせいじゃねーから」



「へ?」



隣からふて腐れた声。


横を見るとちょっと顔を赤くした壱稀がいた。






「んな顔してんなよ」



”好きだ”

その言葉が体中を廻る。




私のことを考えてくれたことが嬉しい。



好きで一杯になって、愛しさが溢れた。






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