彼の視線の先、彼女。
------------
--------
---
あの後、私はすぐに帰宅した。
のんびりしてられない、不安で不安で仕方ない。
「ど・・・っしよ」
電話を両手で握り締めベッドにうずくまる。
もう寝たっていい時間だけど、寝れない。
どうしても千尋の声を聞いてからじゃないと寝れそうに無い。
分かってる。
千尋は理由もなくそんな事しないって。
分かってるからこそ恐い。
千尋に何かあったらって考えるだけでゾッとする。
電話したいけど、していいのかな・・・。
私・・・千尋に電話してもいい権利あるのかな・・・。