True love 〜高校生ホスト〜
「望夢?」
「・・・・」
「望夢く~ん?」
「・・・・」
「近藤望夢さあ~ん?」
「夢果、あの言葉、そのまま返すわ。俺は、帰る。つか、仕事だし。」
「えっ?ちょっ、待ってよ、望夢!!」
俺は、行く気もない、ホストクラブに向かった。
夢果は、俺を、追いかけて来た。
「望夢、待ってよ。なんで、怒るの?」
「なんでかって?!お前、言ったよな?本当の自分隠そうとするの?本当の自分を、隠さなくたっていい。そういったよな?なのに、お前自身隠し事してるじゃねーかよ。だから、お前と同じような俺が、気になってたんだろ?だから、関係ない。なんて、言ったんだろ?」
「違う!!!!!」
「嘘をつけ!!!!本当なら、本当って言ってくれよ。」
その瞬間、俺の目から少しの水がでてきて、俺の頬をなぞった。
「もう、話しかけないでくれ。」
「....」
「じゃ。」
俺は、夢果の方を振り向かないで言った。
「隠し事をしていない、大橋夢果に、出会いたかった。」