True love 〜高校生ホスト〜


「以上。質問あるか?」

「ホストの時の生活を教えてくれ。」

「ああ。
俺はホストをするようになって、すぐこの髪の色に染めた。

スーツ、靴、カツラとか、今のホストをやっていくのに必要なものを親父に買ってもらった。」

カツラ?!
って、顔を俺以外全員してる。
圭志にも、このことは言ってなかったからな。

「カツラは、金髪を隠すためのもの。
中学が金髪で登校してきたら、完全になめてんじゃん!

中学のときの俺は大人びてた。誰とも話さず、つるなず。でも、前の俺みたいに、前髪を伸ばしてたりはしなかった。

そして、ホストが終わればまだ義務教育の中学3年だ。
でも、ほとんど大人のホストが中学3年になった生活をしてるような感じ。

授業は、お昼と何回かのトイレの時だけ起きて、後は、ずっと寝てる。前だって、後ろだって。

先生達は、もう俺の生活態度を直すのは諦めた。逆に、ほっとかれた。俺の定位置までできた。

普通、こんなだったらテストは全部赤点でもおかしくない。
でも、中間、期末は必ず、一位。これだけが、唯一の救いだったのかもな。
だから、高校にも入学できたんだなって。」


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