コスモス
目が
あった。
…気がした。
「ちぇっ。よりによって先頭かよ。うかつに居眠りもできねぇじゃん」
タケが口を尖らせて文句を呟く。
ガズは既に諦めて、大きな欠伸をひとつした。
朝の体育館。
長い校長の挨拶。
列の先頭。
変わらない顔ぶれ。
そんなのどうでもよかった。
後ろにいる彼女の視線が、僕に向かってるような気がして、
でも、自意識過剰かもしれなくて、
確かめるのが怖くて、
僕は朝礼の間、直立不動で目の前のステージを見つめていた。